製造・施工工程
1. 充填前
- ・ダイヤフラム(3)はホルダー本体(1)の胴フランジとホルダーカバー(2)の胴フランジに挟まれて固定されているので摺動やシールがありません。
- ・従来の有水ホルダーのように水や油に接することはありません。
- ・ガス入口(5)よりガスが流入するとピストン(4)を押上げます。
- ・設定圧力はピストン重量と面積のバランスで決定します。

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2. 50%充填状態
必要に応じて各種ガスセンサーをホルダーカバー内部に設置し、ダイヤフラムからの万一のリークを検知できます。

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3. 満量時
満充填状態に近づくと付属の各種センサーによりピストン位置(残量)を関連装置へ信号を送ります。(任意のポジションでも可能です。)

概略寸法及び主要材料

容量(㎥) | 内径A(m) | 高さH(m) | 可能設定圧力 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
5 | 2.2 | 3.2 | 1000 | 20 | 工場制作可 |
10 | 2.8 | 4.0 | 1000 | 10 | 工場制作可 |
15 | 3.0 | 4.5 | 1000 | 10 | 工場制作可 |
20 | 3.2 | 5.0 | 1000 | 10 | 工場制作可 |
30 | 3.5 | 5.9 | 1000 | 10 | 工場制作可 (仕様による) |
50 | 4.3 | 6.4 | 1000 | 10 |
- 寸法については仕様により変更する場合があります。
- 可能設定圧力は標準的な上限値を表示していますが、仕様等により変わることがあります。
- 設定圧力をプロセスの要求により自動変更する場合は別途ご相談ください。
- ダイヤフラム材質は実績のある流体以外は実ガス(実液)による浸漬テストを行って頂く場合があります。
- 屋外設置の場合、カバー部は当社指定の塗料を使用する場合があります。
主なる用途
化学プロセス
- ・製造装置における中間ガスタンクとして
- ・雰囲気ガスの回収・再利用の貯蔵タンクとして
- ・装置負荷のピークカット用バッファタンクとして
- ・PSA装置、TSA装置のバッファタンクとして
環境対策関連
- ・工場等における局所排気ガスの処理前ホルダーとして
- ・バイオガスの貯蔵タンクとして
- ・揮発性の高い油類ベーパーの処理前貯蔵タンクとして
- ・装置負荷のピークカット用バッファタンクとして
化学プロセス
- ・容量可変の為、固定式ホルダーに比べ設計圧力を下げることが出来ます。
- ・上記の条件により二圧等の法規が不必要となる場合があります。
- ・又、上記理由により固定式に比べコストは下がります。
- ・製造装置等のピークカットに活用できれば製造装置等の能力を落とすことが出来、コストダウンにつながります。又、緊急時のスタンバイ等にも利用できます。
